今焼いもがブームになっている最大の理由
最初はフライパンで出来る記事を見つけて早速焼いてみました。やり方は次の要領です。一つ一つ銀紙に包みフライパンに乗せて蓋をして、ガスで時間をかけて焼きます。
しかし、何度かやってみましたが、焼けるには焼けましたがカサカサでねっとりとはいきませんでした。
次にトライしたのが、電子レンジです。オーブンで銀紙に包まず裸のまま串で皮に穴をあけて焼きます。これも、中身は水分が蒸発してカサカサ、食べれないことはないのですが、ねっとりと金時のようにはなりません。
次にトライしたのがオーブントースターです。これも銀紙には包まず、皮に穴をあけて焼きます。取説通りにしたのですが、カサカサで食べられますが、石焼芋のようにねっとりには程遠いものでした。
最後にパン焼き機。これは、2台目ながら焼芋も焼けるとあったので購入しなした。しかし、不思議な現象が起こりました。
続きは有料記事です。
パン焼き機では入れすぎるとムラがでます。今回は少し入れすぎたようできれいに焼けたものと、まわりだけ少しとろりとしただけで相変わらず中は乾いた状態です。残念な結果になりました。
ただし、下のほうはうまく焼けてねっとりと金時に近い状態で焼けています。その分甘みも出ています。
面白いことに、不思議な現象がこのあとおこります。しばらく、銀紙に包んだ状態で数時間後にあけると少しの水が溜まっていました。それだけでなく、さらにねっとり感がまして甘くなっていたのです。
2.🍠イモの科学
その原因を科学的見地から解説します。焼芋にすると、ゆっくり時間をかけて温度が上昇するため、β‐アミラーゼが働く時間が長くなります。その分マルトースが多く生成され、甘みが強くなるようです。
さらに詳しく説明します。さつまいもにはもともとでんぷんを分解する酵素が備わっているため、収穫直後から始まっていて、2~3週間ほど追熟することで、より甘みが増してきます。
ただし、追熟に適した温度は10~15℃ですので、あまり低い温度では糖化されません。
さて、甘くなる原因をさらに詳しく説明します。焼芋は冷ますことで、さつまいもに含まれているでんぷんが、消化されにくいレジスタントスターチに変化します。
このレジスタントスターチが、ダイエットにつながる要素なのです。レジスタントスターチとは、難消化性のでんぷんのことで、食物繊維と似た作用をします。焼きいもにすることで、食物繊維は生のさつまいもの約1.6倍に増加するといわれています。
なので、焼きいもはじっくり冷やすことで水分量が変化し、ベストな触感を生み出してくれるのです。先ほどの不思議な現象がお分かりになりましたのでしょうか。
3.🍠焼イモのダイエット効果
なぜ焼いもがダイエットにつながるのでしょう。先ほどでんぷんが消化されにくいレジスタントスターチの話をしました。この難消化性のでんぷんが関係しています。
食物繊維は、腸の中で分解されるときと、腸内細菌に代謝される過程でガスが発生します。これがおならのもとになります。さつまいもを食べるとおならが出る仕組みです。
実は、さつまいもは低GI(Glycemic Index)食品とも言われています。例えば、普段主食として食べているごはんやパン、麺類は高GI食品といわれ急激に血糖値が上昇するといわれています。
高GI食品を食べてると急激に血糖値が上昇します。そのため、インスリン(血糖値を下げるホルモン)が過剰に分泌されます。余ったインスリンは血中のブドウ糖を脂肪にして体にため込むため、中性脂肪が増えて肥満につながってしまいます。
ところが、低GI食品はその逆で、インスリンの過剰分泌を抑える役目をします。なので、中性脂肪を減らし減量につながるというわけです。ちなみに、韓国ではコグマ(さつまいも)ダイエットと呼ばれ、アイドルや有名歌手が短期間に減量したことが話題になりました。
さらに、さつまいもはカリウムが多いのも特徴の一つです。カリウムは体内の余分な水分や塩分を排出する作用があり、むくみ対策に効果的な作用があります。
そして、女性に多い便秘の解消効果があるといわれています。食物繊維は腸内環境を整える作用があります。なので、老廃物(便)がたまるのを防ぎ、悪玉菌を増殖を抑え、腸が活発化して排便を促します。
仮に、お茶碗1杯のご飯(200g)をさつまいも中サイズ(150g)に変えると1食当たり138calのマイナスが可能になります。
ダイエット成功の最大の秘訣は無理なく健康的に痩せることにあり、さつまいもをごはんと合わせて食べることで、ご飯の量が減るだけでダイエットにつながります。
なので、食物繊維の量がアップし、便秘解消効果にもつながり、食事全体の栄養バランスにも貢献します。健康的に痩せるためにはこの栄養バランスを整えていくことが大事とされています。
そういえば、子供のころ母親がおやつにふかしイモをよく出してくれました。現在のような飽食の時代と違って、むかしはお菓子などがそれほど多くない分、貴重な栄養源になっていたのかもしれません。
4.🍠イモ奮戦記から得たもの
金時のようなイモが出来上がり、それを食べたときは幸せの鐘が体中に響きわたります。ちょっと大げさかもしれませんが、この何気ない生活の一コマが最高の贈り物だと思うことが大切です。
高齢になると、何かにつけてイラッとし、頑固になってきます。若い時からカッとなりやすい性格な人もいますが、脳の前頭葉部分の感情のセーブする力が衰えてくるからです。
焼きいもを食べて得られる幸福感についてAIで検索してみました。
さて、「幸福のパフォーマンスを上げるコツ」をテーマにさつまいもを取り上げました。そこから得られる幸福感こそしあわせの種なのです。その種を育てるのも自分次第です。
特に高齢になればなるほどイライラ感が増すので、そうならないためにも日ごろから小さな幸せ探しをすることです。探しながら頭を働かせ、知恵を身に着ける行為こそが「幸福のパフォーマンスを上げるコツ」です。
次回また新たなテーマを見つけて続けて「幸福のパフォーマンスを上げるコツ」を紹介していきたいと思います。